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芸術の廃墟

杉本です。
週末に毎年恒例のSDレビューを見に母校に行ってきました。
去年は忙しくて行けなかったので2年ぶりの芸大です。
SDレビューとは・・・。



若手建築家の登竜門と位置づけされる、実際に建つ建物に限っての展覧会です。
毎年刺激をもらいにいくのですが、今年は少し小粒な刺激だったかもしれません。

それよりも二年ぶりだったせいで、学内がさらに変化していたことに驚きました。
昭和39年にコンペにより選ばれた高橋テイイチ先生(MR.コンクリート)が、
設計したコンクリートの山岳都市が幻のように消されつつあります。

高橋先生が退官されてから、某組織事務所と某ゼネコンにより徐々に荒されていましたが
ついに壊滅状態です。総合芸術大学の学舎がこんなことでは・・・お先真っ暗ですね。


例えばメイン通りに面した映画館・・・もうすこしサインなんとかならないの(笑)


新校舎と旧校舎の対比。このタイルの色分けにはどんな意味があるのでしょう( ̄▽ ̄;)
ちなみに校舎の中程に縦にまっすぐ通っているのは雨水配管・・・・見ていて涙が出そうです。

思い出の詰まった建築学科製図棟もついに、耐震補強という名目でスケルトン状態に。
某ゼネコンにハチャメチャにされる前の今のこの状態が、コルビュジエのドミノシステムのように美しいのがさらに哀愁を誘います。

学生時代には本物を沢山みて、審美眼を養う事が学生の本分だと思いますが、
これでは、次世代のアーキテクトは出てきませんよ、学長さん。
あまりに悲しすぎて愚痴ブログになってしまいました。次回は明るい話題を取り上げます(^-^;A

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