南方熊楠記念館新館

杉本です。
先日、天気があまりに良かったので現場帰りに白浜に少し寄り道して帰りました。目的は前から見たかった南方熊楠記念館新館。
学校の設計で有名なシーラカンスという一風変わった名前の設計事務所がありまして、その代表の小嶋一浩さんが二年前お亡くなりになり遺作となった建物です。

南方熊楠と言えば、粘菌の研究などで有名な和歌山の生んだ偉人。

亜熱帯の植物のうっそうと茂る階段を上がると、建物エントランスがあります。


全体像はこんな感じ。
田辺湾に突き出た番所山の頂上に敷地は位置します。
奥にある四角の建物が旧館。手前の曲線の建物が新館。
フォルムは熊楠の研究した粘菌のような、白鯨が岬に打ち上げられたような形態をしています。


三層吹き抜けの上部から、自然光が注ぐ光井戸。

光井戸上部。

白浜で一番見晴らしのいい展望台。

エーゲ海のサントリー二島のような青い海と白い建物。
心地よいひとときを過ごせました。

熊野古道

杉本です。梅雨の時期が近づいてきましたね。
明日も雨の中、和歌山県新宮に出張です。

現在、新宮市近辺で3件の現場が進行しています。
これを機会に熊野古道について勉強しようと何冊か本を購入しました。

大阪から新宮に車で行くには、いくつかのルートがあります。

紀伊路 中辺路(田辺市からの中辺路を通るルート)
紀伊路 大辺路(田辺市からの海岸ルート)
紀伊路 小辺路(高野山から本宮を通るルート)
伊勢路 (三重海岸ルート)
大峯道 (正確には山伏の修行道なので違いますが、奈良山越えのルート)

新宮に行く時は、他の仕事の兼ね合いや、所要時間、ドライバーのテクニック(笑)
などを慎重に考えてルートを選択します。

熊野詣では車のある今の時代でも一日がかりのひと仕事ですが、車のない時代は
どのルートも遠く険しい命がけの旅路だったんだと想像します。
京都からの参拝の往復で20日〜30日もかかったそうです。

平安時代末期の「梁塵秘抄」に

「熊野へ参るには、紀路と伊勢路のどれ近し、どれ遠し、
         広大慈悲の道なれば、紀路と伊勢路も遠からず。」

とあります。

いつも仕事でせわしなく通り過ぎる熊野古道。

仕事なのでさすがに昔の人にならって歩くのは無理ですが(笑)
たまには道中の湯で身体を休めて、熊野の風土をゆっくりと味わってみたいと思います。