黒皮仕上げ



過ごし良い季節になって来ました。雨も少なく順調に工事が伸びる時期です。
様々な工種が入り乱れている時期ですが、今回は金物工事の報告です。
シンクスタジオオフィスは工事費における金物工事の比率が非常に高い建物です。
なぜかと話し出すと長くなるのですが、簡単に。。。

この敷地は、機関車のボイラーを作っていた工場が計画道路により分断され出来たヘタ地です。
ヘタ地の形状が奥行きが浅く(4M)間口は広く(50M)使い勝手が悪く、長期間ガレージとして利用されていました。
そのガレージが4軒に分割され売り建て条件付土地として販売されたところを建築条件を外して購入した土地です。

私にとって、この場所は幼少時に工場に潜り込んで毎日基地を作って遊んだ思い出の場所。
この仕事を生業としたきっかけである大切な場所です。
その場所で事務所を建てるにあたり、いつまでもシンクスタジオが物を創り出す「町工場」でありたいという思いと、幼少時の心象風景である「工場」の記憶を様々な建築部品でトレースしていくというコンセプトで各要素が決定されています。

よって今回は、通常家具工事で作る物も、意識的に工場の匂いがするように、スチールで作っています。


今回はその中でも見所である、事務所本棚の取付け・塗装作業です。
スチール4.5ミリの板を曲げて作った単純なつくりです。3段で1本の長さが10Mあります。
溶接による歪みがでないように支持方法、連結方法を長時間かけてスタディしました。仕上げは黒皮(ミルスケール)仕上げの上クリア塗装。通常仕上げには使わない仕様です。


鉄らしさを出来る限り残せるように溶接跡やサンダー跡はそのままに残してクリア塗装を掛けて終わりです。


見る角度によって、玉虫のように色合いが変わって見えます。予想以上の仕上がりです。
松田さん精度良く作って下さって有り難うございました。m(_ _)m


少々、ドナルド・ジャッドを意識した形状です。
細長い敷地を強調する長い長い本棚。単なる本棚ではない使い方をする予定です。
使い方については・・・完成時のお楽しみとしておきます。

胴縁工事・サッシ工事

GWはいかがお過ごしだったでしょうか?
シンクスタジオは事務所工事が佳境に入り、仕事三昧のGWになりました(T人T)

さて、工事は鉄骨の胴縁工事が進みます。
外壁を張るための下地と室内の大まかな間仕切りも鉄骨で建てて行きます。
床を張るための大引と胴縁で約一ヶ月間、溶接による火花で賑やかな現場になりました(笑)






長期に渡った安東工業所さんの仕事も終わり、続けて各開口部が
取付けられて行きます。
開口部は今回の工事の中でも特にデザイン的にこだわったところです。
ビル用サッシ、フロントサッシ、住宅サッシを適材適所で振り分けてコストバランスを考えています。

建物正面側開口部がどのサッシ屋さんも二の足を踏む難易度だったのですが、
設計段階からビル用サッシメーカー(株)サンプロスの板倉さんと綿密な打合せを繰り返し、実現することが出来ました。板倉さんお世話になりました。


ステンレスフラットバーのシャープな玄関スチールドア


外観上のポイントとなる9.5mの連続窓。建物をくり抜いたようなデザインです。

地階から三階までを突き抜ける四層吹き抜けの上部には、ベルックス社の1M角の
トップライトを4つ田の字型に付けています。
ベルックス社のトップライトは、断熱面、ソーラーバッテリーによる可動ブラインドなど機能性が高く、コストパフォーマンスが優れており、シンクスタジオの定番です。

敷地は非常に建て込んだおり、採光で頼れるのはこのトップライトのみです。
吹き抜けに落ちる光の入射角も模型と3Dモデリングにより計算済みですが、
実際に光の入り方がどうなるのか・・・これからが楽しみです。