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「建築家 内藤廣BuiltとUnbuilt」

杉本です。
世間はすっかり師走。いまどき年末年始は現場も長期で止まるため、それまでにしないといけないことが次々に積み上げられていきますね。

先日その合間を縫って、期限ギリギリだった島根県の益田にあるグラントワで行われた内藤廣さんの展覧会を見に行ってきました。大規模な展覧会なので展示量も多く、全てを読み込むと1日くらいかかりそうだったので、前もって展覧会の分厚いカタログを読み込んでしっかり下準備をしてのぞみました。

内藤さんの作品は、学生時代に三重県鳥羽市の海の博物館を見て以来、高知の牧野富太郎記念館や、福井の年縞博物館などなど、あげればきりがないほど1ファンとしてほとんどの建物を見に行っています。

実は20年ほど前、内藤さんには私が独立したての際に出した宮崎シーガイアでの東屋を設計するコンペで選んでいただき、シンクスタジオの初の実作が宮崎で実現しました。シーガイアでの審査終了後お食事をご一緒させていただいたことも良い思い出です。

憧れの建築家に選んでいただいたことは、独立当初不安しかなかった当時の私に自信となり、大切な糧として残っています。展示の一つ一つの作品を噛み締めながら、また自分自身もその時代にタイムスリップしたような不思議な感覚を覚え、初心を思い出す良いきっかけを頂くことができました。

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