龍川です。
新宮佐野の平屋の現場に行ってきましたのでそのご報告を。
現場では屋根の板金工事が終了しています。
新宮佐野の家の外観のポイントは何と言っても「屋根」です。
大小2つの箱型の建物と水平に伸びたカーポートの庇が綺麗に見せられるように計画しています。
まず、大小2つの箱型の建物の屋根は「緩勾配の片流れ屋根」にしています。
道路側を水上にすることで実際には勾配屋根なのですが道路側から見ると箱型に見えて、また軒樋も見えないので、すっきりした箱型が綺麗に見えるようにしています。
カーポートの庇はデザインを優先して、建物同様に緩勾配の片流れ屋根で道路側に水上をもってきてしまうと、どうしても建物と干渉する部分の雨仕舞いがよろしくありません。
特に雨の多い地域なので、こちらは雨仕舞いを優先して切妻屋根としてます。
その代わり、カーポート部分は内樋とすることで、前面道路側から見える軒樋を無くしています。
また内樋にするメリットはもうひとつあります。
緩勾配の屋根の場合は、「竪ハゼ葺き」というハゼが立った葺き方を採用しています。「竪ハゼ葺き」はハゼが立っている分、「横葺き」などと比べると雨が入りにくいので、緩い勾配でも問題ありませんが、軒先部分にどうしてもハゼが見えてしまいます。
内樋にすることで「竪ハゼ」を内樋の手前で留めて、軒先は横葺きにすることができます。
些細なことですが下から見ると、特に低い位置で目立ちやすい庇のハゼが見えずにスッキリとした印象になります。
そんな些細なことの積み重ねが、より良い建物になって行くだ!と信じてこれからも現場監理を頑張って行きたいと思います!