龍川です。
高槻のオフィスの現場が着々と進んでおりますので、ご報告。
現場に着くと、養生から外壁がちらっと見えています。
シルバーの外壁で存在感があります。
個人的にスパンドレルのまっすぐのラインとキューブの形が清掃業のオフィスというクリーンなイメージととってもマッチしているなと勝手に思っています。w
屋根部分の笠木も無事施工が終わっています。
続いて内部の様子です。
外周部のグラスウールの断熱材が施工され、軽鉄工事が行われています。
自分の担当物件では軽鉄工事は初めてだったので興味津々でした。
木下地に比べると、横の胴縁材が無い分なんだか下地がスッキリとした印象です。
実は少し分かりにくいですが、この外周部の軽鉄(シルバー色の部分)は構造の横胴縁(赤色の部分)とは1cmだけ離して施工しています。
これには2つ理由があります。
1つは外周部の胴縁がまっすぐに施工できていない場合でも、室内の壁をまっすぐに作るための「クリアランス」として空けています。
一見まっすぐに見えても、外周部の横胴縁を全て均一な位置で取付けするのはとても難しいです。
極端な話ですが、もしそのまま内壁の下地を外周部の横胴縁にくっつけて作ってしまうと壁が湾曲して仕上がってしまう可能性もあります。
そこで内部の壁下地である軽鉄は横胴縁とは離して施工することで内部の壁はしっかりとしたまっすぐな壁を施工することができるのです。
2つめは「熱橋の防止」です。
熱橋とはその名の通り熱の橋です。
鉄骨造は構造体自体が鉄のため熱が伝わり易いです。温度変化の多い外周部の構造体と内壁の下地材を離すことで、熱が伝わりにくくなるように工夫をしています。
たかが1cmのクリアランスですが、実は設計者としては大きな意味を持って図面を書いています。
それが現場に反映されていて一安心でした。
引き続き、まだまだ暑い日々ですが現場監理を頑張って行きたいと思います!