杉本です。
緊急事態宣言から早1ヶ月。
シンクスタジオでも子供達がずっと事務所にいるのにもすっかり慣れてしまいました笑。手洗いうがい、苦手だったマスクやテレビ会議にもすっかり慣れ、人は適応能力が高い生き物であることを改めて感じます。皆さんそうだと思いますが、自粛で考える時間が増えたため、わたくしも住まいのあり方について色々と考えさせられました。
家を建てる、建物を建てるということは、すこし大袈裟に聞こえますが実は生き方を定義しているとも言えます。戦後の持ち家政策から、郊外に家を建て都心に働きに出るという構図はまだ短い歴史しかありません。また現代は夫婦共働きでの育児・介護など、核家族が直面する様々な問題があります。
今回のコロナ自粛で住まいについて実感したこと。。。そして三つのおすすめ。
「職住近接のすすめ」
シンクスタジオはご存知の方もいらっしゃると思いますが、私の自邸兼事務所です。2階、3階が住居で、1階と地下が事務所。大阪の商店に昔からある、いわゆる下駄履きの構成です。この状況でも、普段と変わらず仕事できているのはこの建物構成のおかげです。
17段階段を降りると直ぐに職場。生活と仕事のメリハリについてよく聞かれますが、最初からそうだったので、私はまったく問題ありません。満員電車に乗りたくないから、仕事ばかりになって家庭を顧みなくなることがいやだから、維持コストが安いからなどなど。様々な理由でこのような型を選びましたが、実はこれからの働き方に適している一つの型なのかもしれません。
一般的な家庭でも書斎スペースなどは面積を増やす傾向でしょうか。。。
「二拠点生活・地方移住のすすめ」
滋賀の田舎にも家があることで、随分自粛も楽に過ごすことができました。特に子供にとっては「密」とは無縁の田舎はさぞ楽しかっただろうと思います。今回を契機に私のまわりでも地方移住を考えだしてるかたもすでにいらっしゃいます。
「アウトドア生活のすすめ」
家に屋上スペースやテラスがあることも、家ごもりを随分楽にしてくれました。家の中にいながら、日差しを浴びて、風を感じ、BBQで食欲も満たせる笑 昨今、気密・断熱一辺倒になりつつある住宅建築で、外と繋がることの価値がさらに見直されるかもしれません。
(シンクスタジオ屋上から北側十三方面の景色)
これまでの歴史を通じても、疫病は建物・住まいに影響を与えてきました。つい先日までテレビ会議やテレワークは一部の限られた人のみの非日常でしたが、既に日常です。今回のことが、生き方、働き方、そして住まい方。あらゆることに変化を促すだろうと予想されます。今後は、二拠点住まいや、拡大家族、職住近接などを組み合わせた新しい住まい方の価値観が見出されると思います。
最後にまとめ。
これからの住宅のトレンドは職住近接+田舎+アウトドアな暮らしです。間違いない。
アマゾンでポチポチと釣り道具とキャンプ道具を買い足したことは、設計者自らその生活を実践するための必要経費です。。。笑
そんな家に住みたい方、この分野の先駆者である私にどうぞご依頼をお待ちしておりますm(_ _)m