杉本です。
週末に(仮称)仁川の家の工事請負契約を結びました。
初回の見積りは沢山の夢を詰め込みすぎて、少し予算オーバーでしたが
きっちり調整して金額内に収めることが出来ました。
写真は契約時の様子です。
工事して頂く工務店は、神戸の高柴商事さん。
半年ほどの工事期間になりますが、なにとぞよろしくお願い致します。
今回の工事でシンクスタジオとして、一つ新しい試みをしてみようと考えています。
建設業という沢山の廃棄物を出す業界で働いていると、設計者としても
工事の中ですこしでも無駄をなくせるものはないかと考えるものです。
その中で出会ったBBeng という会社のQPFシリーズという製品。
どういった材料か簡単に説明すると・・・。
普段はなかなか一般の人の目につくことはない材料ですが、コンクリートを打設する際に
配管を通す為の穴を空けておく材料で、紙製配管用スリーブ材というものがあります。
コンクリートが固まったら、とりはずして使い捨てる材料です。
紙で出来ている製品をポリプロピレンに置き換えることで、何度も使え環境に優しいと
いうことと、コンクリートとの剥離が容易なので、作業性が向上するという商品です。
普段の生活に置き換えると、割り箸をマイ箸に替えるというたとえが一番しっくり来るでしょうか。
3回程使うと元が取れ、それ以上使うとコスト削減にもつながるということです。
実際の使い方の動画はこんな感じです。
監督さんと実際の使い方を打ち合せしている様子
この商品のおもしろいところは、エコであるだけではなく、機能を兼ねたニコちゃんマークの
デザインが秀逸です。
実際に使用する職人さんも、笑顔になるような商品ですね。
プロダクトのデザインにはこういう見ていて楽しくなるデザインも大事なことだと思います。
社長の尾子さんがデザインされたそうですが、プロダクトデザインの才能もあるかたです。
シンクスタジオが使うだけでは大したエコにはなりませんが、同業の設計者や知り合いの工務店に
周知することで、広がりをみせてくれればと思っています。
面白い商品を作り出す会社は出来る限り応援していかなければなりません。
仁川の家の基礎コンクリート打設の際に使ってみて、またレポート致します。