龍川です。
五月丘の家の板金工事が進んでいますのでご報告。
今回、五月丘の家の最大の見せ場は「板金工事」です。
外壁はもちろん、室内にもガルバリウム鋼板の「K型スパンドレル」という凹凸がついた金属板で仕上げています。
こちらは外観正面に見えるコーナー部分です。
専門的な話になりますが、通常の納まりではコーナー部分に「役物」と呼ばれる既製部材を使うのですが、「役物」を使うと凹凸よりかなり大きいので、とても異物感があります。
なので今回は、板金屋さんに協力して頂き、特注加工が必要でかなり手間ではありますが凹凸に合うように部材を曲げて納めてもらいました。
こちらは換気扇などの外に付く、「外部フード」になります。室内の空気が出てくる穴に、雨が入ってこないようになっています。
今回の凹凸のついたスパンドレルの場合、通常そのまま穴を空けてコーキングする場合が多いですが、その時凹部分から雨水が入りやすいのが難点です。
そこで「外部フード」1つずつの下に四角い台を作って、凹部分を無くすような納まりにしてもらってます。
正直、1つ1つ作るのは手間がかかりますが、そこはさすがの熟練板金屋さん。きれいに納めて頂いています。
こちらは室内のスパンドレルです。
コンセントが目立たないように、足元のLアングルの巾木に細い間仕切りコンセントを設置予定です。
室内でもTVやTVボード、エアコンが来る箇所は凹凸部分が納まるようにあらかじめ四角い台を作ってもらっています。
また内外が同じ素材で続いていく納まりが面積以上の広がりを見せてくれます。
斜めの壁部分は見た目以上に、一枚づつ計りながらカットしていけなければならず時間のかかる作業だそうです。
この見えている部分だけでも約1日仕事だそうです。
長かった板金工事もようやく終了です。板金屋さん本当にお疲れさまでした。
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