龍川です。
新宮佐野の平屋の現場で地盤改良工事が無事に終了しています。
敷地の新宮佐野の地域は「佐野遺跡」という弥生時代〜古墳時代の遺跡があり、「埋蔵文化財包蔵地」に指定されています。その場合、計画に関わる要注意なことがあります。
それは、「試掘調査」で「遺跡」が出て来てしまうと本格的な調査を実費で行わなければならず、通常の敷地よりも「費用と時間」が余分にかかってしまうということです。
ただし、「試掘調査」は全ての土地で必ず行わなくてはならないというものではありません。一般的な木造住宅のベタ基礎工事のみでは「試掘調査」を行わなくても大丈夫です。
しかし、今回の敷地では地盤調査で地盤が悪かったため、地盤改良が必要になりました。一般的な地盤改良の方法として、セメントと掘削した土を混ぜ合わせた「柱状改良」を行うのですが、その場合に1Fの床面積の5%以上の改良が必要な場合は、「試掘調査」が必要になります。今回、平屋ということもあり、5%以上の改良が必要だったため、試掘調査が必要になりました。
そしてその「試掘調査」の結果・・・
遺跡が確認されませんでした。
大事にならず、ほっとしました。
日本の各地に遺跡はあるので、これからも文化財包蔵地で計画を行う際はヒヤヒヤしそうです。