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CONCEPT

敷地は自然豊かな和歌山県那智勝浦町にある高台のニュータウンです。

道路から高低差があり、普通に建てると擁壁工事が必要な場所でした。
また敷地の南側は、現在空き地で今後どのような建物が建つのか不確定な状態でした。

その中で施主からの要望は、
(1)プランを工夫して、擁壁工事を行わず、敷地にある高低差をうまく利用してほしい。
(2)プライバシーが守られた明るい家にしたい。
(3)ミッドセッチュリーの家具が似合うすっきりとしたシンプルな空間にしたい。

私たちが提案したことは大きく3つ。

1.コストのかかる擁壁を無くし、斜めのスロープによって高低差を解消して、アプローチと駐車スペースとして利用すること。

2.採光は将来的に不確定な南側よりも、道路側の開けた東側に中庭を設けて取り入れること。さらに明るさを確保するため、中庭の壁は「斜め」にすることで南の光をより多く集め、 反射板として利用すること。

3.擁壁が無い分、限られた平地部分を有効利用するため、部屋と部屋同士を繋げて「廊下」を最小限にすること。無駄のないシンプルなプランとすること。

これにより、那智勝浦の気候を取り入れ、のびやかで開放的な建物を目指しました。

More Photo

Photo : Hirofumi Imanishi

建築概要
構造 木造 二階建て 用途 専用住宅
敷地面積 165.09㎡(49.94坪)
建築面積 60.81㎡(18.40坪)
延床面積 95.49㎡(28.89坪)

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